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【グルメ】世界最強レベルのデカ盛りかき揚げ丼を食べてみた / 深川つり舟

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デカ盛りマニアの間で、伝説的に語られるかき揚げ丼をご存じだろうか? それは丼というにはあまりにも武骨で、どう見ても具材(かき揚げ)が器の大きさを凌駕している。「はみ出している」という言葉は生ぬるいと感じるほど、丼からはみ出しているのだ。

・究極のかき揚げ丼
その究極とも呼べるかき揚げ丼を出しているお店は、東京・国立市にある「深川つり舟」。このお店はおいしい穴子丼を出すことで有名だ。ここに予約2カ月待ちのメニューがある。それがかき揚げ丼なのである。

・予約2カ月待ち
デカ盛り、いやギガ盛り、もしくはテラ盛りと言っても良いほどのボリュームのかき揚げ丼があると聞き、ぜひとも食べてみたいと思った記者(私)は、2013年6月某日にお店に問い合わせをした。そうしたところ、実際に食べられるのは2カ月先になると説明を受けた。なんと! テラ盛りに至る道のりは、容易ではない。仕方なく予約だけをして、いつか食べられる日を夢見ながら待つ。

予約日を目前に控えたある日、確認のためにお店に電話をした。予約期間が長すぎたために、お店に忘れられていては困る。心配をしたのだが、幸いお店ではしっかりと覚えてもらっていた。まずは一安心。そして当日を迎えたのである。

・一緒に食べる人がいる場合は別途オーダー
お店につくと、座敷の席が用意されていた。そこにはすでに大きな平皿と、塩・タレ・だし汁が準備されている。どうやらこの大きな平皿にかき揚げを取り、塩やタレにつけて食べろということなのだろうか。到着と同時に、かき揚げ丼は厨房に伝えられたようだ。一緒に食べる人がいる場合は、かき揚げ丼のほかにその人も別途オーダーをしなければならない。記者は2名でお店を訪れたので、1人分別オーダーをしなければならなかった。注文したのは、ネギトロといくらの乗ったわがまま丼だ。

・「山」である! 「壁」である!!
注文後、しばらくするとアレが来た! アレとはそう、かき揚げ丼である。おかみさんがそろりそろりと歩きながら、うず高く盛られたかき揚げを落とさないように、静かに歩いてきたのである。かき揚げ丼の存在感はハンパではない。推定30~40センチの高さのかき揚げは「山」である、「壁」である。かき揚げから向こうの景色が見えないのだ。これを丼と言って良いのか!?

・総数42枚のかき揚げ
実はこのかき揚げ丼、完食されるたびに3枚ずつかき揚げが増えて行ったそうだ。もっとも最近の記録で、39枚の完食者が出た段階で3枚増量され、現在42枚にもなっている。一枚の大きさが長さ約10センチ、横幅約7センチ。子どもの顔くらいのサイズはあるだろう。これが42枚ともなると、食べ切るのは簡単ではない。

・新ルール、制限時間40分
さらに近頃は新ルールが設けられており、時間制限がつくようになった。40分間で食べられないと、持ち帰りということになる。以前は食べ切るまでお店に居続ける人や、許容量の限界を超えて吐くまで食べようとする人がいたようだ。お店は、これではおいしく食べてもらえないと判断したようで、やむなく時間制限40分を設けたようである。

・サクラエビたっぷりのかき揚げ
いよいよ実食! かき揚げは見た目からして固そうだ。実際に食べてみると、サクサクとしていてサクラエビの風味が口いっぱいに広がる。かき揚げはしっかりと揚がっており、油っぽさはまったくない。これに塩をかけて食べると、エビのほんのりとした甘さが引き立つ。さらにだし汁に浸すと、旨みがプラスされてすぐにでもご飯と一緒に食べたくなってしまう。

・ご飯にたどり着くことができない
しかし! ご飯ははるかに下の方だ。箸が入り込む隙もないほど、かき揚げが行く手を阻んでいる。丼としての真骨頂(具材 + ご飯)を楽しむためには、まだまだかき揚げを食い続けなければならないのだ。はたして、時間内にご飯にたどり着くことができるのか?

・最終的に11枚
かき揚げは思った以上に固い。固いうえに、口のなかの水分を奪って行く。勢いをつけて食べようにも、胃袋のなかに流し込む訳にはいかないのだ。とにかく噛み砕くようにして食べ進めなければいけない。結局、時間は10分、20分とまたたく間にすぎて行き、最終的に11枚を食べたところでタイムリミットを迎えてしまった。一人では半分も食べることができなかったのである。

・チャレンジは計画的に
食べきれなかったことをお店の人にお詫びして、包んでもらうことに。実はおかみさんは最初から、「無理して食べ切らなくて良いですよ」と言ってくれていた。やはり吐くまで食べようとする人がいることが、お店にとっても有難くないようである。もしもチャレンジしたいという方は、1人ではなく複数名で挑んだ方が良いだろう。別途オーダーをすれば、取り分けても問題はない。また、予約から実際に食べられるまで、かなり待つことになるので、しっかりと計画を立てて、チャレンジして頂きたいものである。

・今回紹介したお店の情報
店名: 深川つり舟
住所: 東京都国立市東1-15-18 白野ビル2F
営業時間: 11:30~14:00、17:00~21:00
定休日: 日曜日

Report:ほぼ津田さん(佐藤)
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